美しい多摩川フォーラムの概要



1.美しい多摩川フォーラムとは 【参考図】

美しい多摩川フォーラムは、「多摩川」を地域づくりのシンボルに掲げ、多摩川水系の流域周辺地域の各主体(市民、事業者、行政、大学等)と連携・協働して「地域の活性化と自立」を目指し、もって豊かな自然と文化に恵まれ、生きがいのある「美しい多摩」の実現に努める。基本的には、経済、環境、教育文化をフォーラムの運動の3本柱に据え、水環境を守りながら、地域経済の活性化に取り組み、そして、次代を担う子どもたちへの教育を通じて、地域の人々(多摩圏民)が生きがいを持って自立した生活が送れるような地域創造に貢献する。

2.美しい多摩づくり運動の進め方

(1)フォーラム運動の3本柱
美しい多摩づくり運動の目的を達成するため、多摩川を巡る「経済」(流域資源を地域経済の活性化に活用する)、「環境」(美しく健全な水環境を保全・創造する)、「教育文化」(教育により次世代に流域文化を継承・発展させる)をフォーラム運動の3本柱に位置付け、多様な価値観を有する会員が対等に議論し、緩やかな合意のもと、連携・協働しながらフォーラム活動を息長く実践する。

―― 例えば、「経済」については、多摩川夢の桜街道プラン、多摩川の観光ルートづくり、水辺のコンサートの開催。「環境」については、多摩川一斉水質調査プラン、多摩川広域清掃大会、森林の保全・整備。「教育文化」については、多摩川教育河川ネットワークプラン、金融経済教育や郷土教育の出前講座、地域での音楽会開催や美術品の展示。等々を考えている。

(2)美しい多摩川100年プラン

フォーラムが、経済、環境、教育文化を運動の3本柱に据え、美しい多摩の実現を目指して取り組む事業の全体を「美しい多摩川100年プラン」と総称。これを進化・発展する計画として位置付け、個人や事業者、行政の役割等を定めた上で連携・協働して実践するフォーラムの基本計画として、平成20年5月の第2回総会において決定。

   ―― 経済では、多摩川夢の桜街道プラン、環境では、多摩川一斉水質調査プラン、多摩川広域清掃大会、森林の保全・整備、教育文化では、多摩川教育河川ネットワークプラン、多摩川の森の環境教育を軸に、100年プランを推進する。


(3)夢のシンボルプラン

100年プランの中で、簡単に実現出来そうにないものの、フォーラム運動の趣旨に幅広く合致するプランとして「夢のシンボルプラン」を設定し、その夢の実現に向けて、フォーラム活動を息長く継続的に展開する。平成20年5月の第2回総会において、「多摩川夢の桜街道プラン」が夢のシンボルプランに決定。

―― 多摩川夢の桜街道プランとは、多摩川流域周辺にある水辺の桜の維
       持・再生に加え、然るべき場所に桜守とともに桜を植栽し、源流から河口
       まで138kmの多摩川の遊歩道を整備していくもの。

3.フォーラムの組織と運営の考え方

(1)フォーラムの組織

フォーラムの組織形態は任意団体。フォーラムの会員は、フォーラムの運動の3本柱に則して設置される3つの活動部会(地域経済活性化部会、環境清流部会、教育文化部会)に自由に参加でき、会員相互間で課題の設定や解決のために対等に議論を行う。一方、緩やかな合意を得て、総会で実施が決まった事業については、ボランティア精神で自由に参加することができる。

フォーラムの役員会である運営委員会は、3つの活動部会で自由に議論される課題の実現に向けて助言を行うほか、運営委員会で議論した問題を活動部会に諮問する。事務局を青梅信用金庫地域貢献部が担当する。

フォーラムの役員を、会長、副会長、運営委員、監事で構成し、別に顧問を置くほか、専門家の立場で助言するアドバイザーを設置する。

(2)フォーラムの運営の考え方

@フォーラムは、多摩川をシンボルに美しい多摩づくりを共通目的に参加した各主体が、共通のテーブルを囲み、対等な立場で議論を行う「場」であり、夢の実現や課題の解決に向け、緩やかな合意形成を目指す。

A合意に達した内容は、総会で美しい多摩川100年プランに盛り込まれ、各主体が連携・協働することにより、できることから着実に実行に移していく。ただし、検討プロセスや実施結果などの情報をフォーラムのホームページに積極的に公開し、議論の透明性確保や説明責任を果たす。

B実施結果については、点検・評価を行うことにより、新たな活動に反映させ、
    必要に応じ計画自体も見直していく、進化・発展する計画とする。

4.フォーラムの実績と計画(平成19〜20年度)

フォーラムを設立した平成19年度は、4月19日に「フォーラムの設立趣旨と設立準備委員会の設置」について対外公表。7月21日に「フォーラムの設立総会」を開催し、東京都教育委員会からの受託事業(「多摩川の森の環境教育」)を含む19年度事業計画が承認された。これ以降、運営委員会と3つの活動部会を開催してフォーラム会員の意見集約を行い、
11月には多摩川流域都市協議会からの受託事業など19年度の追加事業計画が承認された。また、19年度末までに「美しい多摩川100年プラン」を策定した。この間、19年度事業計画(第1回シンポジウムの開催、「多摩川夢の桜街道」の観光事業としての実現可能性調査、多摩川流域の桜の現況調査、多摩川一斉水質プレ調査、多摩川広域清掃大会等)を適切に実施。

平成20年度は、5月にフォーラムの第2回総会を開催し、「100年プラン」を決定したほか、19年度事業決算と20年度事業計画が承認された。以降、20年度事業計画として、鮎稚魚の多摩川放流、多摩川一斉水質調査、多摩川広域清掃大会、第2回シンポジウム開催、カヤック体験教室、「多摩川夢の桜街道」観光サイト・オープン、子ども新聞「多摩川っ子」創刊、多摩川子ども環境シンポジウム開催、美しい多摩川フォトコンテスト等を実施。 なお、「100年プラン」や「年度事業計画」の策定に当たっては、運営委員会、
   3つの活動部会、事務局、行政等の関わり方を事前に明定し、適切に実施。

5.フォーラム会員の年会費

フォーラム会員の年会費については、会員としての責任を自覚していただくために徴収はするが、会費自体はできる限り低額とし、個人会員については1,000円、法人会員および団体会員は3,000円に設定。

                                      以   上

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美しい多摩川フォーラム事務局 (青梅信用金庫 地域貢献部内)
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