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| ■会長ご挨拶 |
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篠塚英子と申します。経済の研究に携わっており、専門は労働経済学です。
10年前になりますが新日銀法のもと、日本銀行政策委員会の審議委員という役員を体験しました。そのとき日銀の山形事務所が提唱していた、山形と最上川の再生のための「最上川フォーラム」に出会い、山形のひとびとのネットワークが出来上がりました。そのことが縁になって、今度は、多摩川の水脈を中心にした地域再生構想に取り組むことになりました。しかもその視点は100年先を見ております。
経済学者のＪ・Ｍ・ケインズ（1883-1948）に「わが孫たちの経済的可能性」という論文があり、その中で「重大な戦争と顕著な人口の増加がないと仮定すれば、経済問題は100年以内に解決されるか、あるいは少なくとも解決のめどがつくであろう」と言っています。
でもどうでしょう。ケインズが逝って約60年が経ちますが、市場競争原理の一段の浸透で経済問題が解決できるとはとても言えない環境です。豊かな自然環境もこの市場原理に任せたままでは崩壊するのが目にみえています。ひとびとのさまざまな英知を結集した、この多摩川のネットワークによって100年先の環境をつくろうという、この壮大な実験が成功するかどうか、これはすべてみなさまの「ネットワーク」にかかっております。
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| ■副会長ご挨拶 |
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こんにちは。山形弁研究家のダニエル・カールです。
美しい多摩川フォーラムが始まりましたので、皆様とご一緒にアイデアをたくさん出して、これから多摩川をどのようにして素晴らしい川にするかを考えていきたいと思っています。
私が思う多摩川は、もちろん地域の経済的な支えとなっていますが、住みやすい環境としても、遊ぶ環境としても、大切にしたい川だと思っています。例えば、散歩や花見の名所にしたいし、魚釣りの好きな私としては、ヤマメ、イワナ、アユなどがたくさん釣れるような綺麗な川にして、子供たちをはじめ皆さんが喜んでいただけるようにしたいと思っています。しかし、すぐに良くなるとは思っていません。これから１０年間、５０年間、いや１００年間かけて、多摩川のためにいろいろ力を入れて、美しい川にしていきたいと思っていますので、是非とも皆様の参加をお願いしたいと思います。
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| ■副会長ご挨拶 |
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少子高齢化が進行し、地域経済が低迷しておりますが、地域社会にとりましては、「地域の活性化と自立」が喫緊の課題となっております。美しい多摩川フォーラムは、こうした課題を何とか克服していきたいという、地域の人々の願いを集め、平成１９年７月２１日に発足いたしました。当フォーラムは、多摩川の上・中流域圏で事業を展開する、協同組織金融機関の青梅信用金庫が、信用金庫の原点である相互扶助の精神に則り、今後、どのように社会的責任（CSR）を果たし、運命共同体として地域と共に生きていくかを考えた時に、たどり着いたものです。
すなわち、活力ある地域づくりは一事業者で出来ることではなく、地域に暮らす人々が、地域で事業を営む企業、NPO等団体、大学等教育研究機関、行政機関等とイコール・パートナーとして、広域的に連携・協働してこそ実現できると感じたところです。
美しい多摩川フォーラムでは、悠久の母なる川として、この地域の人々から最も共感が得られる「多摩川」をシンボルに掲げ、多摩川水系の流域周辺地域の各主体が、連携・協働し、水環境を守りながら、地域経済の活性化に取り組み、そして、次代を担う子供達への教育を通じて、地域の人々が生きがいを持って、自立した生活が送れるような地域の創造を目指してまいります。また、フォーラムの広域で息の長い活動を通じて、人々を強い絆で結び、地域に暮らす人々の自信や誇りが醸成することも願っております。今後、地域づくりに関心のある方のご参加を心よりお待ちしております。
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