平成24年2月28日(火)、立川グランドホテルにおいて、「第1回食と文化の交流イベント」が開催されました。これは、農林水産省関東農政局の「平成23年度 食と地域の交流促進対策交付金」による事業で、多摩地域に古くから存在する“食”や“文化”を見直し、今後の交流促進に活かそうという試みであり、今回はその第1回目として中間報告会を実施しました。当日は、会員、非会員、関係者を含め約70名が参加し、観光と連動した都市農山村の交流(グリーン・ツーリズム)を促進するため、地元の“食”と“文化”についての知識を深めました。
(当日のプログラムはこちらをご覧ください。)
 
 第1部では、本事業の実行委員長で、小澤酒造株式会社 取締役社長である小澤順一郎さんより、事業の中間報告についてご発表いただきました。その後、ローフード・インストラクターで本事業の“食”に関するレシピを考案された、酒井美保子さんよりご講演をいただき、ローフード(加熱しない食べ物)を食することの重要性を学びました。続いて、当フォーラム副会長で語り部の平野啓子さんのお弟子さんたちが、「青梅」「奥多摩」「あきる野」に伝わる物語を掘り起こし、『語り』でご披露いただきました。映像を交え、ゆっくりと、美しい声で語られる物語の数々に、参加者は引き込まれていました。

 第2部では、会場円卓に乗り切らないほど豪華に並べられた郷土弁当の試作品やスイーツを、参加者がひとつひとつ試食・吟味しました。今回紹介された試作品は、わさび塩でいただくコロッケ、塩麹だけで調理された煮物、奥多摩育ちのヤマメやニジマスのフライの豆腐タルタルソースがけ、トマト風味の切り干し大根、奥多摩味噌で漬け込んだ鶏肉等、奥多摩らしい食材を、新しい切り口で調理したものばかりで、参加者の評判も上々でした。また、検討が始まったばかりの桜スイーツも、完成度が高く、今後に期待が持てる試作品となりました。

 今後、参加者から寄せられたアンケート結果を元に、さらに完成度を高め、次年度に繋げていきたいと思います。
■イベントの様子■
冒頭、小澤実行委員長より、事業の中間報告についてご発表いただきました。
続いて、ローフード・インストラクターの酒井美保子さんから、“食”をテーマとしたご講演をいただきました。
お弟子さんたちの出番の前に、文化である『語り』と地域の活性化について説明される平野副会長。
民話の『語り』のひとこま。実際に足を運んで情報を集めた、力作ばかりでした。
第2部のレシピ案発表前に、試作品開発に携わった澤田アドバイザーより、試作品の説明がありました。
今回発表された試作品の数々。すべての円卓に、試行錯誤して生まれた、色とりどりの食材が並びました。
こちらは検討段階のスイーツ類。今後も試作・検討を重ねていく予定です。
参加された皆さんから貴重なご意見をいただきました。有り難うございました。

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