宮城県加美郡加美町・農家民宿「おりざの森」にて語る平野啓子さん

 平成24年7月7日(土)、宮城県加美郡加美町にある農家民宿「おりざの森」において、「第2回食と文化の交流イベント」が開催されました。これは、農林水産省関東農政局の「平成24年度 食と地域の交流促進対策交付金」による事業で、多摩地域に古くからある“食”や“文化”を見直し、今後の交流促進に活かそうという試みであり、今回はその第2回目として、観光と連携した都市農山村の交流(グリーン・ツーリズム)を促進するため、当フォーラム副会長で語り部の平野啓子さんによる朗読と「語り」のイベントを開催しました。当日は、あいにくの雨模様にも関わらず、地域の皆さんが参加し、「語り」の世界を堪能されました。
 
 主催者挨拶と関係者紹介の後、第1部では、平野啓子さんが絵本「ラヴ・ユー・フォーエバー」を朗読しました。次に、東日本大震災被災者の工藤真弓さん著「つなみのえほん」を紹介、一部朗読を行い、震災で改めて絆やつながり、語り継ぎが大切なことを参加者に伝えました。そして、芥川龍之介作「蜘蛛の糸」を全文暗誦により語りました。
 第2部では、「おりざの森」で用意した、米粉を使ったお菓子とお茶のサービスがあり、参加者は地元の食材と平野啓子さんとの歓談に、満足な様子でした。
 そして第3部では、日本に古くから伝わる名作や古典を紹介し、参加者全員で手話や朗読を行い、朗読や「語り」の楽しさを体感しました。

 参加者は、「語りの世界に引き込まれた」「機会があればぜひまた参加したい」と、大変満足されたようでした。今後も、参加者からいただいた貴重なアンケート結果を参考に、観光と連携した都市農山村の交流(グリーン・ツーリズム)を促進していきたいと思います。
■イベントの様子■
今回のイベントは、仙台市から車で約1時間のところにある、農家民宿「おりざの森」で開催されました。
「おりざの森」は、築110年の古民家を移築した、宿泊・喫茶・体験学習ができる施設です。
第1部で、「ラヴ・ユー・フォーエバー」の絵本を朗読する平野副会長。
被災者の工藤真弓さん著「つなみとえほん」を紹介する福島京子さん。
災害を語り継ぐことの大切さを参加者に訴えました。
続いて、芥川龍之介作「蜘蛛の糸」を、全文暗誦で披露しました。
第2部では、「おりざの森」手作りの、米粉を使ったお菓子とお茶が提供されました。
平野さんとの会話を楽しむ参加者の皆さん。
「おりざの森」の渋谷さんからご挨拶がありました。
連携している(財)都市農山漁村交流活性化機構(まちむら交流きこう)の上野さんからも一言ご挨拶をいただきました。
第3部で、「春はあけぼの」の手話を参加者全員で行いました。
宮沢賢治作「雨ニモマケズ」を、全員で朗読し、「朗読」や「語り」の世界をたっぷりと堪能しました。

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